基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問78
機会損失についての問題。
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平成31年度 春期 午前 問78
表の条件で A ~ E の商品を販売したときの機会損失は何千円か。
商品 | 商品 1 個当たり利益(千円) | 需要数(個) | 仕入数(個) |
A | 1 | 1,500 | 1,400 |
B | 2 | 900 | 1,000 |
C | 3 | 800 | 1,000 |
D | 4 | 700 | 500 |
E | 5 | 500 | 200 |
ア 800
イ 1,500
ウ 1,600
エ 2,400
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解説
機会損失。
「あの時、ああしていれば、もっと儲かったのに。。。」という思いをすること。
問題の商品 A を例とすると、1,400 個の仕入れではなく需要と同じ 1,500 個を仕入れていたら、1,500 千円の利益がでていたはず(最善の選択ができた場合)。
ただ実際は 1,400 個しか仕入れていなかったので、1,400 千円の利益にとどまってしまっている。
この利益の差分 100 千円が機会損失になる。
最善の選択ができなかったことで、儲けそこなった利益が機会損失。
なので、実際に損失をだしている訳ではないことに注意が必要。
問題の商品 B の場合は "需要数 < 仕入数" なので、需要以上の 100 個は売れ残ってしまい損失になる。
こちらは実際に損失を出してしまっていて、機会損失とは言わない。ただの損失。
上の商品 A のように「もっと仕入れていればもっと儲かったのに。。。」となるケース、つまり "需要数 > 仕入数" となっている以下の商品でのみ機会損失が発生している。
商品 | 商品 1 個当たり利益(千円) | 需要数(個) | 仕入数(個) |
A | 1 | 1,500 | 1,400 |
D | 4 | 700 | 500 |
E | 5 | 500 | 200 |
- 商品 A はあと 100 個仕入れていたら、更に 100 千円儲けることができていた。
- 商品 D はあと 200 個仕入れていたら、更に 800 千円儲けることができていた。
- 商品 E はあと 300 個仕入れていたら、更に 1,500 千円儲けることができていた。
上記の 3 商品分を合計すると、2,400 千円の機会損失になる。
という訳で、問題の答えは選択肢エの 2,400 千円である。
前後の問題はこちら。