基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問77
特性要因図、フィッシュボーンチャートについての問題。
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平成31年度 春期 午前 問77
図は特性要因図の一部を表したものである。a, b の関係はどれか。
ア b は a の原因である。
イ b は a の手段である。
ウ b は a の属性である。
エ b は a の目的である。
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解説
"特性要因図" という名の通り、ある特性が起きる要因(原因)を整理するための図。
なので、最初に書いてしまうと問題の正解は選択肢アの「b は a の原因である」になる。
本当は「特性」「要因」「原因」「理由」といった単語をちゃんと定義して使い分ける必要があるけど、そこは省略(厳密に書く自信がない)。
ここで終わると寂しい記事になるのでもう少しお付き合いください。
上の例だと、"品質が悪い" という「特性」が起きている原因として、
- 人(Man)が悪い
- 機械(Machine)が悪い
- 方法(Method)が悪い
- 材料(Material)が悪い
を候補にしている。
これだけだとまだまだ曖昧なので、"方法が悪い" の矢印に "手順書が更新されない" を書き足したり、"機械が悪い" の矢印に "メンテナンス頻度が少ない" を書き足したりして、具体的な原因を探っていく。
矢印を増やすと魚の骨のように見えるのでフィッシュボーンチャートとも呼ばれる。
考案者は日本人らしく Ishikawa diagram とも呼ばれるらしい。
ちなみに、上の例で最初に候補の大枠とした 4 単語は全部 M で始まる単語なので、4M と呼ばれるフレームワークである。
「"品質が悪い" の原因は?」
とだけ質問されると、どこから考えていいのか困ってしまう。
「"品質が悪い" の原因で、人に関係する原因は?」
「"品質が悪い" の原因で、機械に関係する原因は?」
「"品質が悪い" の原因で、方法に関係する原因は?」
「"品質が悪い" の原因で、材料に関係する原因は?」
のような質問になると、考えやすくなる。
フレームワークを使うと一度に考える範囲が限定されるので、考えが纏まりやすくなる。
似たようなものだと 4P(Product、Price、Promotion、Place)とか 3C(Company、Customer、Competitor)とかもフレームワーク。
「ヒト、モノ、カネ」とかもフレームワークにできる。
全然関係ないけど、鳥の叉骨(ウィッシュボーン)を思い出した。
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前後の問題はこちら。