基本情報技術者試験 令和元年度 秋季 午前 問24
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令和元年度 秋期 午前 問24
H.264/MPEG-4 AVC の説明として、適切なものはどれか。
ア
5.1 チャンネルサラウンドシステムで使用されている音声圧縮技術
イ
携帯電話で使用されている音声圧縮技術
ウ
ディジタルカメラで使用されている静止画圧縮技術
エ
ワンセグ放送で使用されている動画圧縮技術
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解説
MPEG という文字列に見覚えがあればこっちのもの。
MPEG は動画ファイルでよく使われている拡張子。
選択肢の中で動画になっているのは一つだけなので、正解は選択肢エとなる。
Windows だと拡張子を表示するようにしていれば目にすることも多そうだけど、拡張子を表示するのが当然なのはシステムエンジニアだからでしょうか?
動画の規格としての MPEG は略称ではないらしい。
Moving Picture Experts Group (=動画の専門集団)というそのままな名称のグループが作った規格なので、規格の正式名称が MPEG なのだとか。
(グループ名としては MPEG は略称で、動画圧縮技術の規格名としては MPEG は略称ではなく正式名称になるということ。)
MPEG-4 AVC と技術は同じであるが制定した団体が違うのが H.264 になる。
H.264 とか MPEG といった単語がでてきたら動画の圧縮技術だろうと考えればよい。
似ている規格で、写真データでみかける JPEG がある。
こちらも規格としては略称ではなくて Joint Photographic Experts Group (=写真(?)の専門集団)というそのままな名称のグループが作った規格である。
拡張子の表示に関して。
個人的には、メリットがあるので表示するように設定した方が良いと思う。
メリットの一つとしてはセキュリティ向上。
メールに添付されているファイルが "案内図.jpg" とあるので開いてみたら実はウイルスの実行ファイルであったというケースがある。
カラクリとしては "案内図.jpg" の実際の名称が "案内図.jpg.exe" であるというもの。
拡張子の表示をしない設定だと末尾の .exe は表示されないので、"案内図.jpg" と見た目は画像ファイルになってしまう(アイコンの画像も偽装する方法はある)。
「拡張子が表示されない設定にしているのだから、表示されていたら疑うはず」というツッコミももちろんあるけど、残念なことにこれが意外と疑われない。
(セキュリティ訓練の数値を見ると、結構な割合で、怪しいファイルでも開封されてしまっていることが分かる)
この問題のように拡張子を表示して見慣れていれば解きやすくなるといったメリットもありそうなので、表示をオススメします。
前後の問題はこちら。