A型システムエンジニアの勉強メモ

情報処理試験の午前問題をネタにして、解説をじっくり書きながら勉強しています。基礎は大事。

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基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問22

AND、OR、NAND、XOR の回路についての問題。

 

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基本情報技術者試験

平成31年度 春期 午前 問22

 

二つの入力と一つの出力をもつ論理回路で、二つの入力 A、B がともに 1 のときだけ、出力 X が0になる回路はどれか。

 

ア AND 回路

イ NAND 回路

ウ OR 回路

エ XOR 回路

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解説

 

それぞれの選択肢の入力と出力をベタに書き出してしまう。

 

選択肢アの AND 回路は、入力がともに 1 のときだけ出力が 1 になる。

全ての組み合わせを書くと以下の通り。

A  B : X

0  0 : 0

1  0 : 0

0  1 : 0

1  1 : 1

 

 

選択肢イの NAND 回路は、Not AND のことで、AND の否定が出力になる。

そのため、入力がともに 1 のときだけ出力が 0 になる。

全ての組み合わせを書くと以下の通り。

A  B : X

0  0 : 1

1  0 : 1

0  1 : 1

1  1 : 0

 

ということで問題の答えは選択肢イの NAND 回路

 

 

選択肢ウの OR 回路は、どちらかの入力が 1 であれば、出力が 1 になる。

全ての組み合わせを書くと以下の通り。

A  B : X

0  0 : 0

1  0 : 1

0  1 : 1

1  1 : 1

 

 

選択肢エの XOR 回路は少し特殊で、どちらか一方の入力が 1 のときのみ、出力が 1 になる。

排他的論理和(eXclusive OR)とも呼ばれる。全ての組み合わせを書くと以下の通り。

A  B : X

0  0 : 0

1  0 : 1

0  1 : 1

1  1 : 0

 

 

各選択肢の回路を一通りベン図で表すと以下の通りになる。

基本の AND と OR 、頭につく N がだいたい否定(Not)であることを覚えておけばなんとかなる。

f:id:koki2016:20200224122440j:image

 

AND と XOR を足せば OR になることがわかる。

AND と NAND を足せば 全体 になることもわかる。

ベン図で書くと直感的にわかりやすい。

 

 

 前後の問題はこちら。