A型システムエンジニアの勉強メモ

情報処理試験の午前問題をネタにして、解説をじっくり書きながら勉強しています。基礎は大事。

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基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問11

ディスプレイの dpi や正方フォントについての問題。

 

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基本情報技術者試験

平成31年度 春期 午前 問11

 

96 dpiのディスプレイに 12 ポイントの文字をビットマップで表示したい。正方フォントの縦は何ドットになるか。ここで、1 ポイントは 1/72 インチとする。

 

 ア 8

 

 イ 9

 

 ウ 12

 

 エ 16

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解説

 

今回も単語の説明から。

 

"dpi" は dots per inch の略

1インチ(25.4 mm)の長さあたりいくつのドット(点)が描けるかを示す。

ディスプレイのほか、プリンターとかの性能を示すのにも利用される。

dpi の値が大きいほど、細かな表現ができるので性能が良いことになる。

 

"ビットマップ" は画像の表示方式の一つ

荒く説明すると、格子状に並べたドットに対して、この位置のドットは何色にする、といった指示で画像を表現する。問題解くのにあまり必要な知識ではないけど、興味があれば、ラスタ形式とかベクタ形式とかでググってみよう。

 

"正方フォント" は縦と横が同じ長さの正方形に収まるようなフォントのこと

問題で聞かれているのは 12 ポイントの文字なので、縦も横も12ポイントの長さの正方形にぴったり収まるように一文字が表現されるフォント、ということになる。

 

 

この手の問題は図にしてしまうとわかりやすい。

(だいたいの問題は図で書けるなら書いた方がわかりやすい)

f:id:koki2016:20190824224634j:image

※何かの書類の7ページに書いたことがバレている。

 

ディスプレイは 96 dpi なので、1 インチ当たりに 96 ドットある。

 

正方フォントの縦と横は 12 ポイントの長さがある。

問題文から 1 ポイント = 1/72 インチなので、12ポイント は 1/6 インチとなる。

この長さ(1/6 インチ)のなかに何ドットあるか?という問題である。

 

インチとドットの関係はディスプレイの説明のとおりで 1 インチに 96 ドットあるので、1/6 インチには 16 ドットあることになる。なので答えは選択肢エとなる

 

 

ディスプレイとかフォントとかの知識が必要そうな問題に見えて、内容は 3 種類の数値の関係を聞いているだけ。

  • インチとドットの関係(1 インチに 96 ドット
  • ポイントとインチの関係(1 ポイントは 1/72 インチ

がわかっている(問題文にある)ときに、ポイントとドットの関係を聞かれているだけ。

 

 

前後の問題はこちら。