A型システムエンジニアの勉強メモ

情報処理試験の午前問題をネタにして、解説をじっくり書きながら勉強しています。基礎は大事。

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基本情報技術者試験 令和元年度 秋季 午前 問22

論理回路の問題。

 

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基本情報技術者試験

令和元年度 秋期 午前 問22

 

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解説

 

 

論理回路の問題は泥臭く値を当てはめて確認すれば確実に回答できるので、間違えないようにしたいところ。

A と B の全ての組合せを試しても 4 通りしかないので、焦らずにやっても時間はかからない。

 

論理回路の図記号は問題用紙の最初の方にルールが記載されているので覚えている必要はない。

周りで問題用紙のページを慌ただしく戻す音がしたらこの問題まできたのだろうなと。

 

 

図に 1、0 を書き込むとか論理式を書いてしまうとか好みはあるけれど、論理式を一度書いてしまう方がケアレスミスを減らせる気がする。

 

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ということで、問題の論理回路の各ポイントに論理式を書き込むと上の図のようになる。

 

登場している図記号を大まかに説明すると、

  • 論理否定素子(NOT)は入力を反対にした出力をする。入力が 0 なら  1、入力が 1 なら 0 を出力する。表記は  \overline{ A } のように上に線がつく。
  • 論理積素子(AND)は 2 つの入力が両方とも 1 の場合だけ出力が 1 になる。その他の場合は全て出力は 0 になる。表記は  A・B のようにドットでつなぐ。
  • 論理和素子(OR)は 2 つの入力のうちどちらかが 1 であれば出力が 1 になる。出力が 0 になるのは入力がどちらとも 0 の場合のみ。表記は  A+B のようにプラスでつなぐ。

 

最終的な出力は  X = \overline{ A }・B+A・\overline{ B } となる。

途中経過も含めて以下の様な真理値表をざっと書くと計算しやすくなる。

 

A B  \overline{ A }・B  A・\overline{ B }  X = \overline{ A }・B+A・\overline{ B }
0 0 0 0 0
1 0 0 1 1
0 1 1 0 1
1 1 0 0 0

 

これと同じ真理値表である選択肢イが正解である。

 

このような出力 X を持つ回路は排他的論理和(XOR)と呼ばれる。

2 つの入力が異なる場合のみ出力が 1 になるというもの。

 

XOR とかのベン図はこちらで解説している。(改めて書くのが面倒。。。)

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前後の問題はこちら。

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