基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問17
デバイスドライバについての問題。
--------------------------
平成31年度 春期 午前 問17
デバイスドライバの説明として、適切なものはどれか。
ア PC に接続された周辺機器を制御するソフトウェア
イ アプリケーションプログラムを PC に導入するソフトウェア
ウ キーボードなどの操作手順を登録して、その操作を自動化するソフトウェア
エ 他の PC に入り込んで不利益をもたらすソフトウェア
--------------------------
解説
デバイスドライバは英語の driver の通り、周辺機器(デバイス)を動かすものというイメージでいい。
ということで、正解は「PC に接続された周辺機器を制御するソフトウェア」の選択肢ア。
PC に買ってきた無線マウスとか USB 機器を初めて接続するときに、"ドライバをインストールしています" と画面に出ることがよくある。
ここでインストールされているドライバがデバイスドライバのこと。
情報処理の問題でドライバというと、開発したプログラムをテストする際に、そのプログラムに必要な入力情報を渡して動かすためのダミープログラムを指すこともある。
こちらも英語のイメージからなんとなくわかるかと。
選択肢イ「アプリケーションプログラムを PC に導入するソフトウェア」はインストーラの説明。
必要なファイルを適切な場所に配置したり、OS の設定を一部変更したりして、ユーザーがアプリケーションプログラムを使える状態にしてくれるもの。
選択肢ウ「キーボードなどの操作手順を登録して、その操作を自動化するソフトウェア」は最近だど RPA がある。
(この手のソフトウェアは色々な種類がある)
RPA:ロボティック・プロセス・オートメーションの略。
キーボードや画面操作の自動化ツールであり、定型業務をロボットで置き換えれることが期待されている。
が、定型業務のなかにちょいちょいある例外操作や項目の変化への対応が難しく、期待通りとはいかないことが多い。
わずかな変化もない定型業務はなかなかない。
選択肢エ「他の PC に入り込んで不利益をもたらすソフトウェア」はマルウェアのこと。
不利益をもたらす、悪意のあるソフトウェア全体をマルウェアと呼び、その中で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などが分類されている。
悪いことはしちゃいけない。
前後の問題はこちら。