基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問67
コアコンピタンスについての問題。
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平成31年度 春期 午前 問67
企業経営で用いられるコアコンピタンスを説明したものはどれか。
ア
企業全体の経営資源の配分を有効かつ統合的に管理し、経営の効率向上を図ることである。
イ
競争優位の源泉となる、他社よりも優越した自社独自のスキルや技術などの強みである。
ウ
業務プロセスを根本的に考え直し、抜本的にデザインし直すことによって、企業のコスト、品質、サービス、スピードなどを劇的に改善することである。
エ
最強の競合相手又は先進企業と比較して、製品、サービス、オペレーションなどを定性的・定量的に把握することである。
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解説
コア(Core):中核、芯
コンピタンス(competence):能力
となるので、コアコンピタンスはその企業の中核となる、他社よりも優れたスキルや技術のこと。
これだけは誰にも負けない!といった技術。
横文字好きな人はよく使いそう。俺のコアコンピタンス。
ということで問題の正解は選択肢イの「競争優位の源泉となる、他社よりも優越した自社独自のスキルや技術などの強みである。」となる。
最近ではどんな製品もある程度の性能は備えているし、似たような製品が多くの企業からでているので、何かしらの一芸に秀でていないと宣伝しにくくなる。
その他の選択肢について。
選択肢ア「企業全体の経営資源の配分を有効かつ統合的に管理し、経営の効率向上を図ることである。」
は ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)のこと。
そのまんま、企業の資源を計画すること。
選択肢ウ「業務プロセスを根本的に考え直し、抜本的にデザインし直すことによって、企業のコスト、品質、サービス、スピードなどを劇的に改善することである。」
はリエンジニアリングとか BPR(Business Process Re-engineering)などと呼ばれるもの。
選択肢アの内容とちょっと似ている。
似ているものにそれぞれ名称が(略字で)つくので混乱する。
選択肢エ「最強の競合相手又は先進企業と比較して、製品、サービス、オペレーションなどを定性的・定量的に把握することである。」
はベンチマーキングのこと。
ベンチマークに関しての問題はこちらでも解説している。
サムネイル画像がゲームになっていますが。
前後の問題はこちら。