A型システムエンジニアの勉強メモ

情報処理試験の午前問題をネタにして、解説をじっくり書きながら勉強しています。基礎は大事。

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基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問30

ビッグデータ、キーバリューストアについての問題。

 

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基本情報技術者試験

平成31年度 春期 午前 問30

 

ビッグデータの処理で使われるキーバリューストアの説明として、適切なものはどれか。

 

"ノード" 、"リレーションシップ"、"プロパティ" の 3 要素によってノード間の関係性を表現する。

 

1 件分のデータを "ドキュメント" と呼び、個々のドキュメントのデータ構造は自由であって、データを追加する都度変えることができる。

 

集合論に基づいて、行と列から成る 2 次元の表で表現する。

 

任意の保存したいデータと、そのデータを一意に識別できる値を組みとして保存する。

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解説

 

 

ビッグデータに関しての問題。最近の流行り。

 

 

キーバリューストア(key value store) 

key(キー、鍵、識別子)と value(値、価値、データ)を保存する store。

 

任意の保存したいデータ(= value)と、そのデータを一意に識別できる値(= key)を組みとして(store)に保存する。

 

ということで問題の正解は選択肢エ

 

 

価値のあるデータそのものと、そのデータを取り出す時の値を組みにして保管するデータベースになる。

この様に構造は非常に単純なので、大量のデータが溜まってきても比較的高速に処理ができ、ビッグデータの管理によく利用される。

 

 

近頃はビッグデータの活用で身の回りのシステムからの提案(レコメンド)が多くなった。

興味をひかれる提案もちゃんとあるが、たまにどう分析した結果なのかわからない提案もある。

鹿狩りの肉(血痕付き)とか提案されても。思わずクリックしてしまったけど、肉に散弾が残っているかもしれません、とかどうしろと。

(レストランのジビエ料理とかで需要あるらしい。なんでもあるな楽天。)

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他の選択肢も簡単に説明。

この手の問題は正解をピンポイントで知っていなくても、別のことを書いている不正解の選択肢を 3 つ除外できれば回答できる。

なので、不正解の内容についても勉強しておくと役に立つ。

 

 

選択肢ア「"ノード" 、"リレーションシップ"、"プロパティ" の 3 要素によってノード間の関係性を表現する」はグラフデータベースのこと。

ここでの "グラフ" はエクセルとかで描くグラフではなくて、ネットワーク状になったデータの表し方のこと。

mixi グラフといえばわかる人はいるかな。(懐かしい)

誰と誰がつながっているか、誰に線が集中しているか、とかが一目でわかる。

この場合ノード(節)は "誰" の部分。リレーションシップはノードの繋がりであり、誰と誰がマイミクになっているかの部分。

プロパティはノードやリレーションシップに関しての属性(情報)になる。

 

 

選択肢イ「1 件分のデータを "ドキュメント" と呼び、個々のドキュメントのデータ構造は自由であって、データを追加する都度変えることができる」はドキュメント指向データベースのこと。

データベースではあるが事前にスキーマ(データ構造の形)を決める必要がない。

データをドキュメントと呼び、毎回違うデータ構造のドキュメントを格納できる。

そのまんまな名前のデータベース。

 

 

選択肢ウ「集合論に基づいて、行と列から成る 2 次元の表で表現する。」はSQLの問題でよく見る関係(リレーショナル)データベースのこと。

横が行、縦が列の表でデータを表す。

 

 

 

前後の問題はこちら。