A型システムエンジニアの勉強メモ

情報処理試験の午前問題をネタにして、解説をじっくり書きながら勉強しています。基礎は大事。

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基本情報技術者試験 平成31年度 春期 午前 問8

リエントラント(再入可能) なプログラムについての問題。

 

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基本情報技術者試験

平成31年度 春期 午前 問8

 

複数のプロセスから同時に呼び出されたときに、互いに干渉することなく並行して動作することができるプログラムの性質を表すものはどれか。

 

 ア リエントラント

 

 イ リカーシブ

 

 ウ リユーザブル

 

 エ リロケータブル

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解説

 

記憶が頼りになる問題。ただし英語の意味からもなんとなく推測はできる。

 

選択肢を順にみていく。

 

リエントラント(Re-entrant)(再入可能)

複数のプロセスから同時に呼び出されて実行されても問題がない様に設計されていることを示す。

ということでいきなりだけれど、この問題の正解は選択肢ア

 

同時に呼び出されて複数のプログラムが動くので、自分自身のみが見えているプライベートな変数のみを利用しているといった条件がある。

entrant で辞書引くと "新規加入者" とか "参加者" など。

re- は "再び" , "後ろに" , "反対に" など。

"再びの参加者" でなんとなく意味を推測できるか。

 

メールの返信によくある Re: は reply や response の略でなく、res の略。ラテン語で "〜について" の意味。

re を調べたときに初めて知ったので脱線。Fw: はそのまま Forward。

 

 

リカーシブ(Re-cursive)(再帰的)

プログラムの処理の途中で自分自身を呼び出す処理が可能であることを示す。

自分自身を呼び出し続けるので、終わり方の条件を適切に設計していないと無限ループを起こす可能性がある。

cursive で辞書引くと "筆記体" とか "草書の" など。全然違う単語。

 

リカーシブなプログラムの問題が同じ年にでている。

 

 

リユーザブル(Re-usable)(再利用可能)

主記憶装置(メモリ)に読み込まれて実行されたプログラムをそのまま繰り返し利用できることを示す。

一般的にはハードディスクなどの外部記憶装置からプログラムを主記憶装置にロードして実行するので、リユーザブルであれば毎回ロードしなくてもプログラムが実行できる。

usable はそのまま "使用可能な" の意味。

再利用可能という言葉のイメージは、この問題の答えと間違えそうである。

 

 

リロケータブル(Re-locatable)(再配置可能)

主記憶装置(メモリ)のどこにプログラムを配置しても問題なく実行可能であることを示す。

メモリ上でのアドレス指定を相対指定するといった条件がある。

locatableは "配置可能" とか "場所が確認できる" など。

 

選択肢問題は正解の選択肢を運悪く知っていなくても、不正解の選択肢を 3 つ確実に除外できれば正答することができる。似た単語や略語や横文字ばかりではあるけれど、色々と覚えておくことが大事。

 

 

前後の問題はこちら。

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